社会福祉の今日的意味と課題
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概要
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今日の社会福祉は、明治以降、その時代のある特定の社会構造によって作られ、その構造に応じて変化してきたのであり、生存権保障という原理・原則に基づく戦後社会福祉は戦前・戦中の反省と克服に立つものである。しかし、自助自立と財政引き締めという社会福祉基礎構造改革の方針に沿って、社会福祉の選別化・保険化が推し進められている現代、戦後社会福祉の原点ともいうべき理念が切り崩されようとしている。全国民的福祉を実現するための社会福祉を追究していくとき、生活構造の変化の諸側面や生活問題の社会的背景について分析することが必要であるというスタンスに立つことや、社会福祉は国民の権利であり、国家責任によって保障されるべきものであるという視点を改めて確認し、堅持していくことが重要である。
- 2007-03-15