地下茎イネ科草種優占草地の簡易更新に関する研究 : 2. 草地更新時の前植生抑圧のためのグリホサート除草剤の散布時期と散布量
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概要
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更新前優占地下茎イネ科草種に対するグリホサート除草剤の散布時期ならびに散布量が,その抑圧効果におよぼす影響を検討した。1. 夏期に播種するため,8月以前に除草剤を散布する場合には,グリホサート除草剤の抑圧効果は散布時期が6,7,8月と秋に近くなるほど高かった。即ち,播種牧草の秋播き限界以前ならば,遅いほど有利と考えられる。北海道根釧地方で年内播種を予定する場合には,7または8月散布となるが,その場合のグリホサート除草剤の必要量はそれぞれ500または250ml/10a以上であった。2. 春期の播種を予定する場合には,前年9月以降の散布が効果的であり,このときはグリホサート除草剤200ml/10a以下の散布で十分であった。更に,秋散布の利点として,比較的遅くまで更新予定草地を利用できる点があげられる。3. 以上の結果,北海道根釧地方では,年内に播種するために8月以前に除草剤を散布するよりも,翌春の播種を前提とし9月以降に散布する方が合理的と考えられる。またその場合の必要グリホサート除草剤量も200ml/10a以下と効率的でもあった。
- 日本草地学会の論文
- 1987-12-31
著者
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