生活の営みへの接近と参与 : 文化とヘルスプロモーションの視点から検討する関わり
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概要
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疾病構造の変化や価値観・生活様式の多様化といった背景の下,多様で固有な体験を持つ対象者に対する保健医療福祉専門家の関わりの方向性が問われている。病いや障害の体験は日々の生活の営みの中で意味づけられ,文化的側面から語られることが多くなってきており,疾病の原因の除去,個人の生活習慣の改善といった問題解決志向のアプローチに加え,エコロジカルな観点から,健康を資源とし,幸福を追求するヘルスプロモーションの視点や,当事者が関わるコミュニティにおける,関係の中での価値創造的プロセスに参画する視点を用い,その営みを解釈し,読み解きながら関わりを継続していくことで,生活の営みの理解をすすめ,可能性が開けた支援関係の提示が可能となると思われる。
- 新潟医療福祉大学の論文
- 2006-12-30
著者
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