リレーションづくりのためのエクササイズが自我構造に与える影響について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
授業の中で実施された3回のSGEのリレーションづくりのエクササイズだけでは、自我構造に有意な変化が現れなかった。しかし、NAクラスのCPとNPとAでは5%水準で有意差を見いだした。全体として有意差が確認できなかった理由として考えられることは、3回というリレーションづくりのエクササイズの実施回数では少なすぎるということである。さらに、実施エクササイズのプログラムの改善が求められる。今後の研究で求められることは、グループの状態把握の手だてを開発することとグループの状態に合わせたエクササイズの実施回数を検証することである。一方、エゴグラムの各項目の標準化スケールが75%以上の高得点を得たものを高得点群とし、標準化スケールが25%以下の低得点を得たものを低得点群としたとき、低得点群には、本研究で用いたプログラムでの3回のエクササイズの実施だけでも有効に機能することが認められた。今後の研究で求められることは、エゴグラムの各項目の標準化スケールが75%以上の高得点群と、標準化スケールが25%以下の低得点群の両群に有効となるエクササイズプログラムの開発と、実施回数の検討である。
- 2005-12-20