FDの観点から見たe-LearningとLMSの現状
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概要
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ITによる社会変革と技術革新は,大学教育に大きな影響を及ぼしつつある。本稿では,FD(Faculty Development)の観点から,大学におけるIT活用,特にe-LearningとLMS(Learning Management System)の普及と障害要因を探り,IT活用により大学がどのように変化していくのか,将来の大学像を考察するものである。1998年の大学設置基準の改定(遠隔授業の制度化)及び,2001年の大学設置基準の改定(インターネット授業の単位化)等,我が国のe-Learningや遠隔授業には,国策として進められている側面が多い。さらに,この2つの大学設置基準改定には大きな差異が見られるが,2001年における設置基準の改定は,私立大学及び文科系の大学にとって大きな影響を与えていると思われる。大学設置基準改訂後のIT活用及びe-Learning普及の拡大,IT活用の現状や障害要因を探った結果,IT活用が単にPCを導入するという事のみならず,大学教育のプロジェクト化を進めるなど,今大学教育を微妙に変化させつつある現状が分かった。
- 2006-08-01
著者
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