NCI-H292細胞におけるムチン生合成に対するプロスタグランディンの作用(学生論文)
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概要
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ヒト肺粘液性類表皮癌由来細胞株NCI-H292を用い,プロスタグランディン(PG)Eのムチン生合成に及ぼす影響を検討した。24時間培養する間,合成されたムチンへのトリチウムグルコサミンの取り込み量で生合成を比較したところ,細胞内および培地中ムチンへの標識化合物の取り込みは共に11-deoxy-PGE_1添加群で対照に比べ,有意な増加を認めた。24時間培養後の細胞数は,PG群と対照群で差はなかった。以上のことより,PGEはNCI-H292細胞においてムチン生合成亢進作用を有することが明らかとなった。本結果は,PGEが直接気道の粘液細胞に作用し,調節因子としての役割を担っている可能性を示すものと考える。
- 北里大学の論文
- 2004-12-31