過去五年間の介護保険データから「死」をみつめて
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概要
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有吉佐和子の「恍惚の人」が一九七二年に出版され、痴呆老人の介護の大変さに目が向けられ、介護保険という制度ができ、介護の負担が少し家族から軽減された。この介護の負担が家族から軽減されたことで、高齢者の「死」に対する考え方をどのように変えたかを考えた。介護保険のおかげで、家族からある程度介護の負担を軽減させたが、家族だけではとてもできなかった介護をも介護者に要求するような権利意識を持てる状況を生み出した面と、介護を通して直面してきた身内の「死」を少し遠い存在にした面とがある。このように、家族から介護の負担を軽減したが、大きな期待を抱くようになり、期待通りの介護の軽減になっていないという不満や不安が増え、質的には変化したかもしれないが依然として不平や不満が増えた。ただ、介護を受けざるをえなくなって「死」を迎えようとする人と介護の負担を軽減した家族との間の相互に思いやる気持ちがあることには変わりがない。
- 2006-12-20
著者
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