能登半島地震で発生した液状化現象の特性と分布について(<特集>2007年能登半島地震 その2)
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概要
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日本海の能登半島沖で能登半島地震が発生した.地震にともなう液状化現象が石川県と富山県の埋め立て地と沖積平野で発生した.能登半島には第三紀の堆積岩と火山岩・火砕岩が広く分布し,埋め立て地や沖積平野は邑知潟や七尾周辺以外で散在的に分布している.本報告では輪島市門前町地域,七尾市周辺地域,氷見地域の3箇所で液状化現象にともなう噴砂を認めた.さらに七尾周辺地域では,海岸線に沿って帯状に液状化現象が集中的に発生しているのが認められた.噴砂痕の砂の粒度分析の結果は,2地点で140-160μmの細粒砂,5地点で260-380μmの中粒砂を示した,粒度分析の歪度と淘汰度の値は,海浜砂の特徴を示さず,河川の影響を示唆した.
- 2007-09-25