地域社会のソーシャル・キャピタル生成におけるファンサークルのポテンシャルを考察する : 「プラスリラックスアートクラブ」の実践を手掛りに
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概要
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地域社会のソーシャル・キャピタルの生成には、ボランティアやNPOなどの市民活動が欠かせない。しかし、一般市民にその必要性が共有され認識されることは容易ではなく、個々の市民が主体的内発的な活動として社会の課題に取り組むためには、準備や試用のための時間や場が必要である。本稿は、その時間や場のひとつとしてのファンサークルの機能に着目し、アートを愛好するファンサークル「プラスリラックスアートクラブ」でのフィールドワークに基づき、ソーシャル・キャピタルの定義や課題を通して、地域社会におけるファンサークルの可能性を考察した。結果、「愛好」を「支持」に変化させ、楽しみながら活動を継続するファンサークルの、市民活動への準備や試用の場としてのポテンシャルを明らかにしたものである。