経営意思決定に対するキャッシュ・フロー計算書の影響 : 福岡県における中小企業を中心にして(プロフェッショナリズムと経営教育)
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概要
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本報告では,キャッシュ・フロー計算書が予定しているその機能と目的を果たしているかどうか,先行研究を概観し,とりわけ中小企業にフォーカスをあてアンケート調査の結果を集計し,先行研究における調査結果と比較・分析を行った。その結果,先行研究との比較において中小企業におけるキャッシュ・フロー計算書の認知度はかなり低く,税引後当期純利益や売上高を重要視した経営意思決定を行っている。さらに中小企業の中で,キャッシュ・フロー計算書の認知度は,企業規模の要因が大きく影響していることも確認できた。さらに,中小企業の会計基準における制度化の問題もあり,キャッシュ・フロー計算書が予定しているその機能と目的を十分に果たしていないといえよう。
- 日本経営教育学会の論文
- 2007-06-29