漢詩「鬼界島」論 : 訳詩集『於母影』に於ける市村〓次郎の試み
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概要
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明治二二年、新声社の人々が世に問うた訳詩集『於母影』は、徳富蘇峰『国民之友』の〈新しき詩、新しき詩人よ、出でよ!〉との呼びかけに応じたものであった。『於母影』中の大部分が西欧文学を原典としているが、中で市村〓次郎作の長編漢詩「鬼界島」だけは、わが国の古典『平家物語』に拠っている。『於母影』に収められた各々の作品には、どれも「憧れ」「夢想」「(時には悲哀に満ちた)ドラマ」「叙情性」といった、近代的なロマン主義の文学の要素が、意図的に採り上げられている。また、リズムを持たせるために、多くは漢詩形を採っている。専攻研究には西欧文学との比較論が多くあるが、「鬼界島」に関する論文は寡聞にしてあまり見かけない。拙稿では一九六句に及ぶ長編漢詩「鬼界島」を全十段に分けて分析し、右のテーマがどのように生かされたか、また、題辞とどのように呼応しているのか、市村〓次郎の意欲的な試みについて述べる。
- 2007-03-15
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