ホトケドジョウの触鬚上における味蕾について
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概要
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魚類は、味蕾を単に味覚器としてだけでなく、索餌を行うための重要な感覚器として役立てている。その分布は口腔内に止まらず、頭部・口唇・触鬚・鰭を中心とした体表面にも広がっている。本研究ではホトケドジョウを試料として用い、その左右4対の触鬚(触鬚I〜IV)上に存在する味蕾の密度を成長段階ごとに比較した。その結果、ホトケドジョウ触鬚における味蕾総数は成長と共に増加するが、触鬚上における味蕾の密度は体長の小さい個体で高い傾向にあることが判った。また、触鬚の先端に近い部位ほど味蕾密度は高く、触鬚IでII〜IVと比較して味蕾密度が低い事が明らかになった。
- 一宮女子短期大学の論文
- 2006-12-21