北海道胆振支庁内幼稚園および保育園における英語教育実施状況に関するアンケートと保育学科のカリキュラムに対しての影響
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概要
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本稿では、幼稚園および保育園における英語教育の現状について、北海道胆振支庁内の幼稚園および保育園の園長に対してアンケート調査を実施した結果を述べる。調査の結果、24%の園しか何らかの英語活動をしていないことが分かった。そのうち、一ヶ所は保育園で、残りは私立幼稚園だ。英語活動を行っている園では、確立されたプログラムを持ち、週一回、30分問程度、外国人教師によって実施されている場合が多いのだ。逆に、英語活動をしていない幼稚園および保育園の中では、これから取り組む予定のある園がきわめて少ない。胆振支庁のこのような状況にも関わらず、全国的には幼稚園および保育園での英語活動が増える傾向が見られるので、保育科の学生に英語指導者の資質が必要になってくると考える。この課題については胆振支庁内の園長の意見が分かれている。他の地方でも(青森県と岡山県倉敷市)同様の調査が行われており、比較すると大きな違いが現れた。特に目立っているのは英語活動をしている園、またはこれから取り組む予定の園の割合についてだ。この大きな違いの要因を調べるために政府機関、保護者、教育者などから情報を集めることが重要だということを指摘する。
- 2007-03-16