機械・構造物の経年劣化と非破壊検査(社会の安全を守る検査システム)
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概要
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天井クレーンや鋼製橋梁,化学プラントなど大型の機械・構造物は,長期間にわたって使用するため,経年劣化が問題となる.経年劣化の中でも金属疲労は,機械・構造物の破壊原因の60〜70%を占めるといわれている.そこで,金属疲労という現象について簡単に紹介し,これを検出するための非破壊検査法として,広く一般に用いられている(a)放射線透過法,(b)超音波探傷法,(c)磁粉探傷法,(d)浸透探傷法,(e)渦流探傷法について,その検出原理と主な適用対象物を紹介した.また,近年活発な研究が行われ,建物外壁の剥離検出,プラントにおける異常発熱・流体漏洩検出,電子回路の異常検出など,幅広い分野で利用されている赤外線サーモグラフィーを用いた非破壊検査法(サーモグラフィックNDT)について,原理と適用事例を紹介した.
- 2007-09-01