台湾宜蘭市における騎楼空間の歩行安全性及び生活の質に関する研究(1) : ユニバーサルデザインの概念に基づく歩行空間のバリア問題に対する改善検討
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概要
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本研究は、台湾の都市空間に現存する伝統的アーケード「騎楼」(Qi-Lou)が本来有しているユニークな機能について、今日の複合化社会に存在する様々な問題にどう対処できるのかということに対し、利用者優位のユニバーサルデザインの概念を取り入れ、また、今日「騎楼」空間が抱えている「バリア問題」を住民の歩行安全及び生活の質の観点から考察した。本研究は、台湾北東部に位置する宜蘭市を対象として取り上げ、同市の「騎楼」空間や歩道を現地調査し、その結果を踏まえて論述した。また、「騎楼」空間が本来有する多元的機能性とその特徴を建築学的に理解するために、騎楼所有者の建築研究者及び建築士にも訪問調査を行い、その結果得られたそれぞれの専門的見解を得て分析評価の上、明らかとなった問題点を整理し、宜蘭市における「騎楼」空間とそれに付属する歩道空間の現状を把握し、歩行安全と生活の質の向上に関する改善策を検討した。
- 2007-07-31
著者
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