ユビキタススケジューリング : 社会における混雑緩和に向けて(社会システム)
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概要
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本論文では,ユビキタス情報社会における新たなサービスとして,社会における混雑や待ちを緩和するためのスケジューリング手法の適用について述べる.ユビキタス情報社会では,人々は周囲の人々や人工物と情報を常にやり取りするための携帯デバイスを身に付けて生活していると想定される.今日,そうした状況を前提として提案されているサービスは,案内システムなどのユーザの位置(情報に基づいた個人適合的な情報提供に関するものがほとんどである.こうしたサービスは確かに個人生活における利便性の増大に大いに寄与すると考えられる.本論文では,更に,ユビキタス情報環境に集う人々に対して,集団としての利便性を改善するための新たな形のサービスとして,ユビキタススケジューリングの可能性を提案する.まずその最初のステップとして,本研究では,ユビキタススケジューリングによって,人々の行動を効率的かつ合理的に時間調整することにより,社会における混雑や待ち時間を減らすことができることをテーマパークの事例を用いて検証することを目指す.
- 2003-11-18