日本語の感情表現における動詞と形容詞の対立 : 形態的に対応する動詞と形容詞の比較に焦点を当てて(人間による言語理解・言語処理)
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概要
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日本語の感情動詞には、例えば「楽しむ」と「楽しい」のように、形態的に対応する感情動詞と感情形容詞によるものがある.しかし、この両者がどのように使い分けられているのか、これまでの感情表現の研究では必ずしも明らかにされてこなかった.また、日本語学習者による産出文でも、感情動詞と感情形容詞を混同する誤用がしばしば見られることからも、日本語教育においてもこの両者の使い分けは十分な指導が必要な項目であり、重要な課題であると考えられる.そこで、本研究では形態的に対応する感情動詞と感情形容詞を「主観性」「意図性」の二点において比較し、両者の対立を記述的にまとめ、日本語教育における感情表現の指導への提言を行う.
- 2007-07-07