大脳皮質電気刺激療法の脳梗塞後上肢麻痺改善効果 : 1例報告
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概要
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現在,全米で脳梗塞後上肢麻痺に対する大脳皮質電気刺激療法の第III相試験が実施されている.今回われわれは同様の治療を行い,麻痺の改善効果を検討した症例を経験したので報告する.症例は59歳の女性で,左放線冠の脳梗塞発症後20ヵ月が経過し,右半身,特に上肢に強い麻痺が残存していた.Functional MRIにより決定した手の運動野をナビゲーションにて同定して,その直上の左前頭葉硬膜上に電極を設置し,前胸部に刺激装置を留置した.術後電気刺激をしながら作業療法を4週間行い,本人の自覚症状,および上肢機能の客観的評価ともに改善がみられ,1ヵ月を過ぎても改善が続いた.手術の方法ともに症例の治療経過について提示する.
- 2007-09-20
著者
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小倉 浩一郎
豊田厚生病院脳神経外科
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小倉 浩一郎
加茂病院脳神経外科
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立花 栄二
豊田厚生病院脳神経外科
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青島 千洋
豊田厚生病院脳神経外科
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圓若 幹夫
豊田厚生病院脳神経外科
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圓若 幹夫
加茂病院脳神経外科
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青島 千洋
加茂病院脳神経外科
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立花 栄二
加茂病院脳神経外科
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