構造ガラス転移への第一原理からのアプローチ(非平衡複雑多体系ダイナミクスと統計)
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概要
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構造ガラス転移を第一原理から説明する試みを相転移理論の歩みと比較して論じる。後者における平均場理論、揺らぎの理論、臨界領域の理論に相当するガラス転移の理論モード結合理論の各段階について説明する。これらの対応がない問題としてガラス転移における熱的活性化過程の問題がある。これを前述のモード結合理論と整合性を保つようにとり扱う理論的枠組みとして動的密度汎関数理論を考える。動的密度汎関数理論には決定論的バージョンと確率論的バージョンがあり一部で混乱もおきている。そこで異なったバージョンを統一的に取り扱う射影演算子の方法を説明するする。動的密度汎関数理論は非線形場の理論として定式化できる。これを取扱う有効作用汎関数法を紹介する。又確率論的動的密度汎関数理論を用いた熱的活性化過程を取扱う試みについても述べる。
- 2007-08-20
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