非対称声帯モデルによる疾患音声生成の数値シミュレーション(聴覚・音声/一般)
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概要
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非対称声帯モデルモデルを用い,疾患音声の数値シミュレーションと圧力波形のゆらぎ評価を行った.非対称声帯モデルは幾何学的特性に関する非対称性(声帯の厚さ,及び声門開口幅),及び力学的特性に関する非対称性(声帯振動の有効深さ)が考慮される.圧力波のゆらぎにおける力学的特性に関する非対称性の影響が,幾何学的特性に関する非対称の影響より大きかった.異なる麻痺症状を有する4種類の疾患声帯モデルによる音声生成が数値的にシミュレーションされた.左右の声帯振動は位相差を示した.患側声帯の振動振幅のみならず,健側声帯の振動振幅もゆっくりした時間変化を示した.症状の進行が圧力波におけるゆらぎ,特に振幅ゆらぎに影響を大きくした.このことは振幅ゆらぎの評価が,声帯疾患の診断に有効であること示唆する.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2007-07-19
著者
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