中国の私費留学に関する政策・方針の変遷(<特集>中国人日本留学史,日本人中国留学史(1))
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概要
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中華人民共和国の留学の大部分を占める私費留学に関する政策は,認可されてから定着するまでおよそ10年間,緩和と制限の間を揺れながら推移していた。その後更に,大学およびそれ以上の学歴で私費留学する人に対して,国内で受けた高等教育における学費相当分の徴収が廃止されたことにより,事実上私費留学を規制する規定がなくなった。同時に教育部に教育渉外監管処が設置され,『人民日報』に,それまでに見なかったほど大量の留学に関する記事が載せられていた。本稿では,中国政府の高等教育や私費留学を巡るこうした一連の政策とその経緯は,国家にとってまた留学にかかわりを持った人にとって何を意味するかを検討する。
- 社団法人中国研究所の論文
- 2007-08-25