植物代謝プロファイリングにおけるNMRの利用
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概要
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本解説では,植物組織抽出物の代謝プロファイリングへの溶液状態プロトンNMRの応用について述べる. NMRは,メタボロミクスで使用される測定法の一つである.クロマトグラフィーによる成分の分離を行わずに試料の測定ができるのが特徴である.各成分の定量的な測定は可能であるが,一般的には,スペクトル全体をデータとして用いて多変量解析の手法で解析する.本解説では,まず実験の設計および試料調製と測定の手順について考察する.また植物分類,遺伝子組み換え植物,および化学処理・環境・病原体が及ぼす影響の三つの話題に関するNMRの応用を述べる.さらに, NMRを用いた代謝プロファイリングをさらに発展させるHPLCとUV, MS, NMRとの連結を含めた新しい技術について触れる.
- 日本農薬学会の論文
- 2007-08-20