抗type II collagen抗体が陽性であった気管・気管支軟化症の1例
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
背景.抗type II collagen抗体が陽性であった気管・気管支軟化症の1例を報告する.症例.症例は41歳の男性.気管支喘息として治療中であったが,喘鳴と呼吸困難により緊急入院となる.ステロイドや気管支拡張剤などが投与されたが,症状が改善しないため当科紹介入院となった.胸部CTでは呼気時に強い気道狭窄を認め,気管・気管支軟化症と診断した.抗type II collagen抗体が陽性であったため,再発性多発性軟骨炎を疑い精査したが,同診断基準を満たさなかった.ステロイドとシクロスポリンなどにより治療するも,細菌感染を繰り返し入院7ヵ月後永眠された.結論.難治性の慢性閉塞性肺疾患例では,吸気・呼気時のCTなどにより中枢気道の狭窄を評価し,気管・気管支軟化症を鑑別すべきである.
- 日本呼吸器内視鏡学会の論文
- 2007-05-25
著者
関連論文
- P-559 肺腺癌・非喫煙者に対するエルロチニブの使用経験 : ゲフィチニブ未使用例での検討(再発肺癌の治療2,第49回日本肺癌学会総会号)
- 抗type II collagen抗体が陽性であった気管・気管支軟化症の1例
- 7.気管・気管支軟化症の1例(第32回 日本呼吸器内視鏡学会東北支部会,支部会(記録))
- 手術不能IIIB,IV期非小細胞肺癌に対するジェムシタビンとカルボプラチンとの隔週併用化学療法の第I相試験
- サルコイドーシスによると思われる気管・気管支病変を合併した皮膚筋炎の 1 例
- P-384 青森県内の薬局における吸入指導の実態調査(患者教育・チーム医療・医療連携,ポスター発表,一般演題)