聴覚障害学生に対するノートテイクの正確さと速さに及ぼす自己記録とフィードバックの効果
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概要
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研究の目的 本研究では、自己記録とフィードバックの手続きが、聴覚障害学生に対するノートテイクの基礎的なスキルの獲得に及ぼす効果を比較・検討した。研究計画 2パターンのABCデザインを使用し、ベースライン、自己記録またはフィードバック、自己記録とフィードバックの順に条件を導入した。場面 大学の模擬講義場面で実験を行った。参加者 ノートテイクの経験のない大学生10名。独立変数 採点シートを用いた自己記録、およびグラフによる得点率のフィードバック。行動の指標 (1)正確さ;採点シートの得点率、(2)速さ;1分あたりの入力文字数、(3)ノートテイクの質に関する主観的評価。結果 フィードバックによって速さは上昇したが、正確さはほとんど増加しなかった。自己記録の導入後に正確さは漸増し、全員が達成基準を満たした。結語 結果は、ノートテイクのスキルの改善には、得点率を提示するだけでは不十分であり、自己記録が実質的な効果をもつことを示した。
- 2007-07-30
著者
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