自己及び相互相関の低い符号による符号変調の二乗検波に関する検討(誤り訂正,MAC,無線通信一般)
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概要
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本稿では,マルチパスフェージング通信路を介して受信された符号変調(CSK:Code Shift Keying)信号を二乗検波により受信したときの性能について検討を行う.マルチパス通信路では,遅延して到来した信号が干渉信号となり,性能劣化の大きな要因となる.スペクトル拡散通信(SS:Spread Spectrum)は拡散符号を乗算し使用する帯域を広くすることにより遅延波の影響を軽減することが可能である.単一の符号を使用する通常のSS通信では,遅延波による干渉は使用する符号の自己相関特性に依存する.CSKは,符号を用いで変調を行うことからSS通信の特徴を有し,遅延波の影響を軽減することが可能である.しかし,CSKは情報ビットに応じで複数の符号のなかからある一つの符号を選択し送信するため,遅延波の影響は通常のスペクトル拡散通信とは異なる.遅延波の影響は,送信した符号の自己相関特性だけではなく,使用する符号セット内の他の符号との相互相関特性にも依存することになる.符号変調信号を二乗検波により受信したときの性能について解析を行い,遅延波の影響を明かにするとともに平均ビット誤り率の解析式を示す.いくつかの直交符号セットを適用したCSKについて平均ビット誤り率による性能評価を行い,自己及び相互相関特性の低い符号を適用したものがよい性能をもつことを示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2007-06-21
著者
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