ホオズキの四倍体の作出とその特性(育種・遺伝資源)
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概要
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ホオズキの試験管内でのコルヒチン処理による染色体倍加について検討するとともに,得られた四倍体の特性を調査した.コルヒチンを0.05%添加したMS液体培地(3%ショ糖)で頂芽を48時間処理後,NAA0.01mg・L^<-1>を添加したMS培地で約90日間培養することで最も効率的に四倍体を作出することができた.得られた四倍体は二倍体と比べ,草丈が低く,茎は太く,葉は丸く,気孔,花および花粉は大きく,花粉稔性は低かった.さらに,四倍体の果実は二倍体と比べて,宿存がくが丸く,完全種子数加減少した.本研究で得られたホオズキの四倍体は,同じ栽培条件下で二倍体と比べてわい化し強健になったことから,わい性品種としての利用が期待できる.
- 園芸学会の論文
- 2007-07-15
著者
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