閉じ込めに起因するバリオン系での普遍的近距離斥力 : String-Junction模型による考察
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概要
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この研究は、バリオン(B)間に働く2体核力の斥力芯と普遍的3体斥力の成因をQCDにおける閉じ込めの視点から統一的に理解することを目的とする。バリオンにおける閉じ込めは、最近の格子QCD計算によって示されたように、junction(J)とそこからクォークに伸びる向きをもつ3本のstringというY字型の構造として具現する。この構造を記述するのに適当な模型-String-Junction model-を採用して問題を扱う。先ずB.B系の斥力芯の成因を明らかにし、その考えをBBB系に拡張して3体斥力の導出を行う。考え方の要点は、至近距離での斥力はバリオンが十分に重なるために必要な(J,反J)対形成(exotic statesへの励起)のエネルギーの潜在効果として現れる、ということにある。導いた近距離斥力は、カラー自由度による効果であるから、フレーバやスピンによらない意味で、普遍的(universal)である。このバリオン3体斥力は、ハイペロン混在によって引き起こされる中性子星物質の状態方程式の劇的な軟化を防ぎ、そうでなければ避けられない中性子星の質量値での観測との矛盾を解消する。
- 2007-06-20
論文 | ランダム
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