安全な指紋認証のための、誤差を許容するゼロ知識証明
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概要
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近年ゼロ知識証明を利用した安全な生体認証システムが提唱されているが、認証精度や利便性の面で課題が残されている。本研究では指紋認証に焦点を当てて、より良い性質をもつ安全な指紋認証を提案する。生体認証にゼロ知識証明を応用する際、誤差を含んだ形で同一性判定をするという困難が発生するが、本研究では誤差を許容する問題のゼロ知識証明を提案する事でその解決を図る。誤差を許容する問題としては、認証精度を向上させるため、マニューシャ法に特化した問題(Δ-MA)を新たに提案、利用する。今回提案したプロトコルを計算機実験によって評価した結果、FAR(False Accept Rate), FRR(False Reject Rate)が共に1%以下と、既存の同様の手法に比べて小さな値を得られることが分かった。
- 2007-05-11