物語映画の時空間分析 : 小津映画を素材として
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概要
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本論文は、マルチメディア文芸作品である映画に関して、実作品の分析を通してその制作原理を明らかにすることを目的としている。小津安二郎監督の作品を素材として用い、その時間的および空間的構成法について検討した。小津映画の平均ショット長は7秒弱と全区間に渡って安定しており、その実現法に関して考察するとともに、日本語詩歌の韻律との関連について議論する。また、画面の構成法に関しては、彼はしばしば8×6、あるいは5×4の格子状に区分化された画面に基づいて設計していると考えられ、対称性ある構図と黄金分割比に基づく非対称な構図を融合した画面構成法が議論される。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2007-05-25
著者
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