保健福祉施設におけるリーダーシップに関する一考察 : 良質なサービス提供を進めるために
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概要
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本研究は,高齢者保健福祉施設で,介護職員のエンパワーメントおよび職務満足と上司のリーダーシップとの関係や影響力の測定を通して,サービスの質的向上を図るための人的資源管理のあり方を検討することを目的とした.対象者は全国の入所型介護保健福祉施設に勤務する介護職員604人であり,質問紙法により調査した.結果からは,目標達成(P)志向および集団維持(M)志向のリーダーシップが職務満足と比較的強く相関し,かつ影響力や説明力も比較的大きいことが示された.その際にエンパワーメントの調節効果はなかった.また,有意義感や自己効力感といったエンパワーメントも職務満足に影響力を有することが示されたが,リーダーシップはこれらのエンパワーメントとも相関していた.一方,資格や教育機会といった個人属性は職務満足やエンパワーメントにはほとんど無関係であった.介護の現場ではPM志向の強いリーダーシップ行動が職員の職務満足,サービスの向上に重要であることが示唆された.
- 2007-05-31
著者
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