スギ樹冠における光環境と当年葉窒素分布の季節変動
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概要
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7年生のスギ閉鎖林分において,樹冠内における相対光強度と葉の窒素含量の分布の季節変動を調べた。相対光強度は6月から12月にかけて低下する傾向を示した。一方,当年葉における面積あたりの窒素含量は6月から9月にかけて増加し,12月から4月にかけて低下する傾向を示した。葉が被陰されて相対光強度が低くなっても面積あたりの窒素含量が低下せず反対に増加したのは,スギの葉が成熟するまでに長い期間を要したためであった。当年葉における面積あたりの窒素含量は,すべての季節で相対光強度と直線式で近似された。直線式の傾きは季節で異なり,6月から9月にかけて増加し,その後,低下した。直線式のy-切片は1年を通してほぼ一定の値を示した。
- 日本森林学会の論文
- 2004-08-16
著者
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小林 元
(独)九州大学農学部附属北海道演習林
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Kobayashi H.
(独)九州大学農学部附属北海道演習林
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Gyokusen K.
(独)九州大学大学院農学研究院造林学教室
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玉泉 幸一郎
(独)九州大学大学院農学研究院造林学教室
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