関数型プログラムにおける遅延型を用いたストリクトネス解析アルゴリズムの正当性と停止性
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概要
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関数型プログラムの解析手法としては,大別すると抽象解釈を用いるものと型体系を用いるものの2つがある.特に後者の手法の中では,ストリクトネス解析の手法として,遅延型と呼ばれる特別な型を用いたアルゴリズムが注目される.しかし,このアルゴリズムは抽象機械を用いて定義され,その解析は必ずしも簡単ではない.この論文は,遅延型の理論的な枠組を定義するとともに,遅延型の理論に基づいて,ストリクトネス解析の新しいアルゴリズムを提案する.さらに,このアルゴリズムの正当性や停止性などの性質を証明する.また,このアルゴリズムは関数型言語のパターンマッチングの機能を用いて容易に実装できることを示す.
- 一般社団法人日本ソフトウェア科学会の論文
- 2007-04-24