本稿では、ハンス・ヨナスの『責任という原理』において、ヨナスが責任をどのようなものとして捉え、そして私たちが何をしなければならないと考えていたかを明らかにする。そのためにまずヨナスの形而上学的な論理を明らかにし、その後に今日の科学技術文明において求められる責任原理による倫理学の必要性について検討する。
尚絅大学