卵巣の組織学的観察による中西部熱帯太平洋におけるカツオの成熟と産卵生態の推定
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概要
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中西部熱帯太平洋における本種の卵巣組織観察から,成熟と産卵生態を推定した。半数成熟体長は47.9cmで,核移動期をもつ個体は15-21時に採集されたものに限られた。同一の生殖腺指数(GI)階級において成熟段階の異なる個体が存在することから,GIは卵巣成熱度を正確に反映てきないと推察した。成熟個体の卵巣は常に周辺仁期が約80%以上を占めており,卵黄球期以降の卵母細胞は5〜10%であった。周年に亘り大半の成熟個体が産卵段階,産卵移行段階であり,産卵停止段階の出現が少なく,周年産卵を行うと推察した。
- 公益社団法人日本水産学会の論文
- 2007-05-15
著者
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芦田 拡士
東海大学大学院生物科学研究科:(現)日本学術振興会
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田邉 智唯
(独)水産総合研究センター遠洋水産研究所
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鈴木 神洋
東海大学大学院海洋学研究科
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田邉 智唯
(独)水産総合研究センター国際水産資源研究所
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