レドックスフロー電池を用いた電力制御に関する研究(第1回論文特集号)
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概要
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現在,電気の使用量は昼夜で大きな差がある.そのため,電力需要の少ない夜間に電力を貯蔵し,需要の多い昼間に放電することにより負荷平準化を行うことが検討されている.その一つの方法としてレドックスフロー電池を用いた電力制御がある.そこで本研究は,レドックスフロー電池を用いて,導入施設における最適な電力制御に関するシミュレーションを行い,その評価を行った.その結果,レドックスフロー電池と遮断個数の最適な関係を導くことが可能となった.また,遮断個数の減少を優先するとレドックスフロー電池の容量を大きく設定するほうが望ましいが,負荷変動によっては必ずしも大きな容量のレドックスフロー電池を必要とするとは限らないことも明らかになった.具体的には,コストも考慮すると,遮断個数を減らせる最適な組み合わせとして,200[W]の容量を持つレドックスフロー電池が最適である.
- 日本高専学会の論文
- 2007-05-14