夢と人格特性との関連についての一研究
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概要
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本研究では,多くの夢研究においてこれまで看過されてきた,どのくらい夢に関心を持ち夢から影響を受けるかなど,主体の「夢に対する態度」を特に取り上げている。夢み,夢への態度と,性別,YG性格検査との関連を見ることにより,夢と覚醒時との連続性を今までとは異なった視点で検討することを試みた。大学生420人を被験者として質問紙調査を行った結果,(1)男女とも同頻度の夢を見るが,女性の方が夢の記憶が明瞭であること,(2)抑うつ的で回帰性傾向の高い人は,より夢への態度が積極的で夢想起頻度も高く,夢に巻き込まれやすい人たちであると言えるだろうということなどが推測された。
- 2000-03-10