光テレメトリにおける反射光成分の利用について
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概要
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近年,間接散乱光を用いた医療用テレメトリが提案され,符号分割多元接続(CDMA)方式と組み合わせることによって伝送路遮断の起こりにくい効果的な信号伝送が可能であることが示されてきた.しかしマルチパス伝搬に起因する信号受信強度の減衰や符号間干渉による伝送性能の低下が問題となっている.そこでこのような問題に対処するため,中断器を経由した反射光成分の併用を考える.本稿では提案方式の伝送性能をシミュレーションによって解析する.まず,閉空間において,反射光成分を併用する場合の光伝搬特性を調べる.さらに受光波形の解析,ガウスノイズを考慮したビット誤り率特性の解析によって提案方式の伝送性能評価を行う.この結果,遠近問題を考慮にいれた2チャネルの多元接続時においても反射光成分を利用しない場合に比して伝送速度特性の向上が可能であることを示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2007-03-09
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