在日西欧諸国企業の成功要因に関する共通認識 : 日本支社役員に対するインタビュー調査から
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概要
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今日の国際化のもとで激しい競争下にさらされている企業は、その競争力を維持するために、従来の慣習や経営方針に再考を迫られている。筆者は企業の業績向上には企業とそれをとりまく外部の(社会的)環境-政治的・経済的・文化的・技術的等々-が深く関係し、そうした関係には一般化可能な共通の傾向があると考えたい。つまり、成功している企業はその企業を取り巻く環境に適合する方法を確立しているがために、好業績を達成しているのである。本研究は西欧諸国企業がその日本支社においてどのような共通の成功要因のパターンを持ち、それがどのようにして企業の業績と関連しているのかを調査することを目的とする。本調査では2004年4月から2005年3月までの間に西欧諸国企業の日本支社役員43名に対してインタビューを実施し、どのような成功要因が日本社会において最も影響力があるのかを自身の経験から回答してもらうよう訊ねた。分析の結果、日本支社役員の間には成功要因について一定の共通認識があることが明らかになった。
- 2006-09-30