アルシアンブルーとの沈殿形成に基づく錠剤中のコンドロイチン硫酸ナトリウムの定量
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概要
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製剤中におけるコンドロイチン硫酸ナトリウムの一般的な定量法としては,従来からカルバゾール・硫酸法(_<D->グルクロン酸含量測定法)が用いられている.しかし,この方法は製剤中からコンドロイチン硫酸ナトリウムを分離するための煩雑なカラム前処理を必要とする.そこで今回種々のコンドロイチン硫酸ナトリウムの定量法の中からアルシアンブルーを用いた方法(AB法)に着目し,錠剤への適用を図るための分析条件の検討を行った.その結果,簡便な操作法であり,特異性,直線性,真度及び精度にも優れた定量法として確立することができた.また,このAB法による原薬中のコンドロイチン硫酸ナトリウムの定量値は,従来の定量法である酸素フラスコ燃焼法による硫黄含量測定値及びカルバゾール・硫酸法による_<D->グルクロン酸含量測定値との相関がそれぞれ_γ=0.81及び_γ=0.87であり,比較的高いことが分かった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 2007-03-05
著者
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槙野 正
京都薬品工業株式会社創剤研究部
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室 博之
京都薬品工業株式会社研究部
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舟岡 朋子
京都薬品工業株式会社創剤研究部
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谷澤 俊博
京都薬品工業株式会社創剤研究部
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室 博之
京都薬品工業株式会社創剤研究部
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