1-3 CTガイド下肺針生検(<特集>第29回日本呼吸器内視鏡学会総会)
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概要
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目的.肺野末梢病変の確定診断法におけるCTガイド下肺針生検法(CT-NB)の有用性を述べ,その適応と守備範囲を明らかにする.方法.1983年から25年間に著者が経験したCT-NB700件以上の命中率,陽性卒などの成績に影響を与えた要因につき検討した.結果.CT-NBの命中卒は主に病変の径と穿刺距離の影響を受けた.径が2cm以上の病変であれば穿刺距離が10cmと深い場合でも2〜3回までの穿刺で命中可能であった.存在部位につき,(1)肺内深部(2)肋骨直下(3)外側胸膜直下(4)横隔膜直上などの場合で命中が困難であった.上記の(1)〜(4)に相当する以外の場合は,病変の径が2cm以上であればCT-NBで十分命中できると考えられた.一方,病変が「固い」「細胞成分が少ない」などの場合,充分量の良好な標本を採取することはCT-NABのみでは困難であった.病変の径が2cm以上の場合には吸引細胞診(CT-NAB)のみでなく,自動生検針を用いたCT-NBを併用することで,悪性病変の陽性率は75%から95%に向上し,良性病変の特異的診断率も25%から81%に向上した.(気管支学. 2006;28:566-571)
- 日本呼吸器内視鏡学会の論文
- 2006-12-25
著者
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