観光都市なごやの可能性についての提案

概要

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観光による活性化に取り組む地域や都市では今,観光戦略の確立手法や,その手法による具体的な観光政策の策定が求められている。また,大都市圏は複合的な都市機能をもっており,大都市圏での観光の振興には,従来型とは異なる地域観光戦略が必要である。「なごや」を題材に,観光の魅力が乏しく観光都市としては発展してこなかった背景を整理し,観光戦略の議論の材料として,新しい観光スタイル,新しい観光テーマのあり方を提案した。なごやは,歴史観光,自然観光,文化観光などの従来型の観光資源が少なく,あるいは失い,しかも地理的にも分散した,魅力のないまちとして評価されている。さらに,豊かで保守的,ハードを重視したまちづくりのなかで,実態以上に自己評価が低くなり,なごやの持っている観光魅力についての情報発信力が弱くなってしまった。しかし,なごやの産業の力が増すとともに,ビジネスやショッピング目的の来訪者が増え,定住する人口も増加しつつある。この人々の観光ニーズは,本来目的に付随した,プラスアルファとしての観光的魅力あるのではないか。
桜花学園大学の論文