旧案重提(上)-郁達夫の「日本の文士と娼婦」について-
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概要
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日中戦争の渦中,かつて友好関係を持っていた二人の中国人と日本人の作家の間,ある齟齬が生じた。モデルとされた中国人作家が,日本人作家の描き方に対して怒りを感じ,批判する文章を公表した。そして,戦後数十年,日本中国近現代文学研究者の中で,このことについて論じられた。戦争について反省することを大前提に,日本人研究者の文学理解,歴史事件に関する見方,作家研究の立場など,自分なりの読み方でまとめた。
日中戦争の渦中,かつて友好関係を持っていた二人の中国人と日本人の作家の間,ある齟齬が生じた。モデルとされた中国人作家が,日本人作家の描き方に対して怒りを感じ,批判する文章を公表した。そして,戦後数十年,日本中国近現代文学研究者の中で,このことについて論じられた。戦争について反省することを大前提に,日本人研究者の文学理解,歴史事件に関する見方,作家研究の立場など,自分なりの読み方でまとめた。