大阪朝日新聞にみる女性問題(4)-1946年の社説をめぐって-
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概要
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本稿は,桜花学園大学人文学部研究紀要に発表してきた「大阪朝日新聞にみる女性問題」の4回目である。(1)は「恩田和子史料の紹介を中心に」(紀要第4号)として明治期の記事と恩田和子が作成した1904年から1912年までの年表を掲載した。(2)は「全関西婦人連合会に関する史料を中心に」(紀要第5号)紹介し,(3)は「20世紀前半の『大阪朝日新聞』社説における女性問題関係記事の変遷」(紀要第6号)と題して,第10回全国女性史研究交流のつどいでの報告内容を紹介した。今回は,戦後の社説を取り上げた。1945年の記事には女性関係の社説は見られないが,1946年には,初めての女性の選挙権行使もあり,女性に対する啓蒙的社説が見られた。社説の意義を述べた上で,史料紹介をおこなった。