(1)大型高速新聞輪転印刷機の開発(技術,日本機械学会賞〔2004年度(平成16年度)審査経過報告〕)
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概要
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高品位な新聞を,短時間に大量印刷する新聞業界のニーズに応え,高生産性,高品質,高信頼性を実現した高速新聞輪転印刷機を開発した(図1).最高速度は世界最高の18万部/時で,従来4セット必要であったところを3セットで賄える能力である.同時に,旧来の機械から,不良紙および消費動力を約20%削減し,印刷工場の生産性に貢献する.高品質を保ちつつ高速化を実現するために,全般にわたる要素開発・検証を実施し,機械強度などの開発に加えて,薄い新聞紙の安定搬送,ミクロンオーダのインキ薄膜の安定転写,低速から高速まで均一なインキ供給,作業性を損なわず振動を低減するローラ構造,紙挙動に合わせた調整機能や空気力を用いてシワや折れ障害なしに紙を折る技術を開発し,実機を完成させた.
- 2005-05-05
著者
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西山 浩司
三菱重工業長崎造船所造船設計部船海システムグループ
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松島 哲
三菱重工業(株)広島海洋機器工場
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西山 浩司
三菱重工業(株)
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赤塚 正和
三菱重工業(株) 広島研究所 印刷機械研究室
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松島 哲
三菱重工業(株)
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吉川 俊郎
三菱重工業(株)
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青木 将一
三菱重工業(株)
-
赤塚 正和
三菱重工業(株)
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