疼痛の緩和ケアにリン酸コデインを用いた筋萎縮性側策硬化症の一例
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概要
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症例は73歳女性.左上肢の筋力低下にて発症.歩行障害が現れ,筋萎縮性側索硬化症(ALS)と診断後に構音障害と嚥下障害が現れ,進行した.患者本人とその家族共に延命治療を希望されなかった.左上肢を中心に疼痛を訴えるようになり,緩和ケアとしてリン酸コデインを開始して45日目に永眠された.日米の神経学会治療ガイドラインで,ALS末期の疼痛緩和にオピオイドの使用を勧めている.筋萎縮に伴って体重が減少するALS末期で,欧米に比べ体格の小さい本邦の患者において,強オピオイドではなくリン酸コデインから緩和ケアを開始することを検討すべきである.
- 2007-02-01
著者
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田中 聡一
公立七日市病院リハビリテーション科
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大竹 弘哲
公立七日市病院神経内科
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大竹 弘哲
公立七日市病院リハビリテーション科
-
長嶋 和明
公立七日市病院リハビリテーション科
-
大竹 弘哲
公立七日市病院 リハビリテーション科
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