BSアンテナによる12GHz太陽電波放射とHα線太陽像の同時観測(学術研究)
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概要
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太陽は電波からγ線にわたるすべての波長域で電磁波を放射している.それらの電磁波は,温度100万度以上の希薄なガスであるコロナ,温度が1万度程度で多くの微細構造が見られる彩層,我々が通常肉眼で見ている温度約6000度の光球,といった様々な場所からやって来るので,複数波長で太陽を観測することにより,太陽の多様な姿を見ることができる.そのような多波長観測には様々な技術や知識が必要とされるので,技術者教育においても有用なテーマやモチベーションを数多く含んでいると考えられる.我々は平成17年度システム制御工学科卒業研究の一環として,衛星放送アンテナ(BSアンテナ)による12GHz太陽電波と,小口径望遠鏡による水素アルファ線(Hα線,中性水素原子が放射・吸収する波長656.3nmのスペクトル線)での太陽全面像の同時観測を行なった.現在は太陽活動の下降期にあたり,昨年度後半は太陽黒点等の活動現象が急速に衰えたため,顕著な現象を捉えることはできなかったが,太陽静穏領域のデータを取得し,比較検討することができたので,今回実施した研究と今後の課題について報告する.
- 2006-07-30
著者
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