鋳造用金銀パラジウム合金の溶体化処理における硬化機構
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本合金を800℃以上の高温で溶体化処理を行うことによって極めて優れた機械的性質および疲労特性を示すことが報告されている.この硬化メカニズムについては800℃から融点近傍に存在するα固溶体は銅やパラジウムの固溶限が大きくなるため,Ag-Cu系α_1相中のCuおよびPd-Cu系β相中のPdがα相中に固溶する固溶硬化機構説と,析出硬化機構による説がある.そこで,本研究は大気雰囲気中での熱処理を実施し,金パラジウム銀合金の硬化機構について検討した.その結果,α_1相中のCu,β相中のCu,Pdがα_2相中に固溶してマトリックスがα相となると同時に,冷却中にL1_0型構造の準安定β'相の析出の両者が複雑に関与していることが考えられた.
- 日本歯科理工学会の論文
- 2007-01-25
著者
関連論文
- チタンの研磨能率に及ぼす腐食環境の影響
- チタン合金鋳造用鋳型材の開発 : その2
- チタン合金鋳造用鋳型材の開発
- 金-白金2元系合金の塩化物溶液中での腐食挙動
- 歯科用金合金の引張特性および静的破壊靭性に及ぼすミクロ組織の影響
- 鋳造用金銀パラジウム合金の溶体化処理における硬化機構
- 歯および歯列寸法のステレオ法による三次元計測に関する研究
- 歯および歯列寸法のステレオ法による三次元計測に関する研究
- 歯科鋳造用12wt%金銀パラジウム合金の腐食環境中における摩擦摩耗特性