サムルノリの教材化に関する実践研究 : 附属高校における授業実践報告
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概要
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本研究の目的は,朝鮮半島の音楽であるサムルノリの教材化について,実践研究を通して検証することであった。研究は2年にわたって行った。授業では,サムルノリ作品の一つである"ウッタリプンムル(ウッタリ地方の風物{楽器}の意)"を取り上げた。"ウッタリプンムル"は,サムルノリ初心者に最適な教材である。授業の分析は授業後に記させた感想文を用いた。その結果,次のような考察が得られた。(1)教師が主導しなくても,どのような音を出したいのか,生徒が自分で考えながら演奏表現できるようになった。(2)生徒の聴く耳を育てることに役立つ教材であった。(3)呼吸を合わせることの大切さを学べた。(4)生徒に自信を持たせる学習展開ができた。今後は,身体的表現と結びつけた演奏表現ができるような支援のあり方を探ることが課題である。
- 2006-03-31