観光のグローバリゼーションとは何か? : 世界遺産「白神山地」を事例の中心にして
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概要
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近年,観光現象の複雑化に伴い,新しい視点からの分析が必要となっている。本稿では,世界遺産に登録されている日本の白神山地を事例の中心にして,観光人類学の視点から,グローバリゼーションの時代における観光の在り方について言及したい。特に,観光客・観光業者・観光地域住民といった観光当事者に加えて,様々な価値観を反映するNGO等の役割も増大している理由について,エコツーリズムやエスニック・ツーリーズム等の新しい観光形態から分析的に理解を深めたい。更に,今後の展望の中で,脱開発主義の中でサステイナブル・ツーリズム(コミュニティ)を確立することこそ,大きな課題であることを示唆する。
- 桜花学園大学の論文
- 2004-03-31