巣外育雛期初期におけるイヌワシ幼鳥の飛翔能力の発達について
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概要
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イヌワシAquila chrysaetosの幼鳥の巣立ち後の飛翔能力の発達状況を解明するため、2000年および2002年に福島県の同じ営巣地から巣立った幼鳥各1羽を対象として巣外育雛期間に目視調査を行った。飛翔行動および止り行動の時間、回数などから示される幼鳥の飛翔能力は巣立ち後約1ケ月間で親鳥の飛翔能力にほぼ近づいたが、ハンティング能力は十分に発達せず、また、営巣地周辺を引続き高頻度で利用していることが明らかになった。このことから、巣立ち後約1ケ月間の幼鳥の中心的利用エリア(営巣地から半径1.2kmの範囲)でこの時期に工事などを行う場合には、営巣期の親鳥に対する保護対策に準じて保護対策を講じることが望ましいと考えられた。
- 2005-10-31
著者
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